1.目的と範囲

 「静脈学」は、日本静脈学会が発行する和文のオープンアクセスジャーナルで、オンラインで随時発行しています。オンラインの記事は、掲載と同時に誰でも閲覧可能です。静脈学の進歩に寄与する学術論文で主に和文のものを掲載しており、静脈瘤や静脈血栓症、静脈不全症、まれな静脈疾患、 リンパ疾患、それらの治療法や検査法等に関する論文を募集しています。特に基礎的/実験的/応用的/臨床的な研究についての論文も歓迎いたします。
 「静脈学」が想定する読者は、日本静脈学会の会員のみならず、関連する分野の国内外の研究者や医療従事者等です。本誌は、優れた研究を発表する場として、静脈学における国際的なコミュニケーションに欠かせない存在となるよう努めております。

2.原稿種別

 本誌は原著、総説、症例報告、手術・手技の工夫、その他(5種類)を掲載しており、全ての原稿が査読の対象となります。 

 原著
 独自の研究を包括的に記述した報告です。独創性・新規性に富み、価値ある主張が明記されており、未発表のものに限ります。

 総説 
 最近の、あるいは重要なテーマの進展について、新規性または独自性のある概観を示す論文です。対象の本質を捉えた内容であり、適切かつ十分な根拠に基づいて問題を取り上げていなければなりません。

 症例報告
 科学的な示唆に富み、啓蒙的な知見を読者に提供する症例を報告してください。

 手術・手技の工夫
 手術手技や治療法で有用な方法や新しい手技についてわかりやすく解説したものです。

 その他
 上記以外の論文や報告です。

 原稿の長さは、原著、総説、手術・手技の工夫、は原則刷り上がり6頁(10,000字)以内とし、症例報告は刷り上がり4頁(6,000字)以内です。これを超過した場合は1頁につき11,000円(税込)を著者の負担とします。

3.出版方針および倫理方針

 著者は「静脈学」に原稿を投稿する前に、必ず本投稿規定の目的と範囲、日本静脈学会の倫理規定を閲覧し、それらを遵守していることを確認してください。編集委員(編集委員会または編集事務局)が、投稿された原稿についてこれらの方針に準拠していないと判断した場合は、査読なしでその原稿を却下、または受付を中止することが可能です。本誌の著者、編集委員、査読者、出版者は研究および出版倫理に関する責任を負う必要があります。そのため、当該原稿が本誌以外の媒体において出版検討中、出版中、または発表された場合、著者は編集委員にその旨を連絡する義務があります。また、「静脈学」において当該原稿の掲載可否が最終的に決定される前に著者が他の媒体へ投稿することを選択した場合、著者はまず「静脈学」から原稿を取り下げなければなりません。

 投稿
 「静脈学」への投稿は、原則として共著者も含め本会会員に限ります。本誌への投稿を受け付ける原稿は主に和文とします。投稿を受け付けた時点で、全ての著者がその内容が事実に基づいたものであると保証し、投稿に同意し、発表する権利を有するものと見なします。
 英文での投稿先はAnnals of Vascular Diseases(http://www.editorialmanager.com/avd/)を推奨します。

 オリジナリティ
 本誌へ投稿される原稿はオリジナルのものに限ります。原稿が不適切なレベルでオリジナルでない内容を含んでいる場合、編集者の判断で却下または受付を中止することがあります。

 プレプリント
 プレプリントについては、プレプリントサーバーJxiv(https://jxiv.jst.go.jp/index.php/jxiv)に掲載されているプレプリント原稿(以下、プレプリント)は、静脈学へ投稿されることを認めます。ただし、他誌に投稿されていないものに限定されます。
 静脈学投稿の際には、Jxivにプレプリントとしてすでに投稿されていることを静脈学編集委員長に報告しなければなりません。また、静脈学に投稿後、査読開始前に原稿を改訂して新たにJxivへ投稿公開する場合には、Jxivに投稿する前に、静脈学編集長にその旨を報告し、許諾を得る必要があります。
 静脈学編集委員会により査読を受けた原稿、出版のために受理された原稿、本誌に掲載された原稿は、プレプリントサーバーへは掲載してはいけません。
 また、本誌へ掲載された場合、著者はJxivの当該論文の画面に、掲載された本誌論文のdoiへのリンクを設定する必要があります。本誌掲載時論文には、プレプリントについて付記に記載ください。

 オーサーシップ(著者資格)
 本誌へ投稿された原稿は、全ての著者が著者リストについて承認したものと見なします。原稿投稿後の著者リストの変更(著者名の追加や削除、著者順の再配置など)には、著者全員および編集委員の承認を得る必要があります。
 著者は、①論文の構想やデータ作業に実質的に貢献していること、②原稿作成および改訂を行うこと、③出版を承認すること、④当該論文に関する全てに責任を負うことに同意すること、の4つの基準を全て満たす必要があります。これを満たさない場合、著者ではなく謝辞のセクションに記載してください。

 画像の同一性
 著者は画像をデジタル加工・処理できますが、原稿に含まれるすべての画像は、元のデータを正確に反映している必要があり、画像について部分的な移動、削除、追加、強調を行ってはなりません。編集委員は著者に対し未加工のオリジナル画像の提出を求めることが可能ですが、要求された画像が提出されない場合、原稿を却下または受付を中止することができます。

 著作権のある資料の転載
 論文・記事中において転載許諾が必要な部分については、自由投稿・依頼投稿を問わず、著者の責任で投稿前に許諾を得てください。

 ヒト/動物実験
 著者は、ヒトまたはヒト由来の物質が関与する実験、研究を記載した原稿については、ヘルシンキ宣言およびその改訂版、ならびに著者の所属機関が承認するガイドラインに具体化された原則に従って研究を実施したことを証明しなければなりません。研究への参加および研究の公表に関して参加者からインフォームド・コ ンセントを得た際には、その手順について原稿に記述する必要があります。動物または動物由来の物質を用いた実験を記載した原稿については、著者はその研究が著者の所属機関の承認するガイドラインに沿って実施されたことを証明しなければなりません。

 著者の利害関係と利益相反
 研究実施の透明性の観点から、原稿中に記載されている主題や材料についての全ての著者の利益相反関係(例:研究費・特許取得を含む企業との財政的関係,当該株式の保有,公的研究費に基づくかどうか等)の有無を原稿の本文末尾に明記し、著者全員の利益相反関係を明記した利益相反報告書に署名を付して、投稿時に編集室へPDF(電子文書のファイル形式)またはFAXで提出してください。
利益相反報告書(PDF)
利益相反報告書(WORD)

 守秘義務
 本誌は未発表原稿の機密性を保持します。著者は、本誌へ原稿を投稿することにより、原稿に関する全ての連絡(編集部、編集者、査読者からの連絡)についての情報や機密事項を厳守する義務を負ったことになります。

 セルフアーカイビング(グリーンOA)方針
 著者は、セルフアーカイビング(デジタル文書のコピーをオープンアクセスに供するためにウェブ上に置くこと)として自身の原稿のコピーをオンラインリポジトリに登録できます。本誌では、原著論文の著者に対し、本誌への掲載後すぐに機関リポジトリまたは公開リポジトリに論文を登録することを奨励しています。

 長期的なデジタルアーカイビング
 J-STAGEでは、「静脈学」を含むデジタルコンテンツを、ダークアーカイブサービス・Porticoに保存しています(https://www.portico.org/publishers/jstage/ を参照)。自然災害等によりJ-STAGEで一定期間以上コンテンツを提供できない事態が発生した場合、本誌のコンテンツはPorticoにて公開されます。

4.査読プロセス

 編集および査読プロセス
 本誌はシングル・ブラインド方式の査読を採用しています。本誌に投稿された原稿は、編集委員長によって一次審査を行いますが、ジャーナルの範囲に合わないものや掲載に適さないと判断されたものは、査読を経ずに受付を中止することがあります。一次審査を通過した原稿は査読者によって審査が行われます。査読終了後査読者から提出された査読意見を受けて、編集委員長が最初の採否を決定。原稿の修正を求める決定がなされた場合、著者はおおよそ1ヶ月以内に修正後の原稿を再提出してください。この期限を過ぎて提出された修正原稿は、新規投稿として扱う場合があります。再提出された原稿は再度査読者に送付され、編集委員長や査読者のコメントに対して訂正加筆等の対応が適切になされているか評価を受けます。査読がさらに必要な場合、査読による審査を繰り返し行います。
 各原稿の出版に関する最終決定は、編集委員長が責任を負います。
 編集委員会のメンバーは、査読者としての原稿に対するフィードバックやジャーナルの改善に向けた提案などを行い、アドバイザリーの役割を果たします。編集委員長が投稿原稿の著者である場合は、編集委員会の委員が最終的な掲載適否の判断を行うこととしています。

 査読者の選定、タイミング、提案
 査読者は、当該分野における専門知識、研究内容、他者からの推薦、および本誌における査読者としての経験に基づいて選出します(原著、総説は2名、症例報告、手術・手技の工夫、その他は1名)。査読者への依頼は論文投稿後1週間以内に行われ、査読者は査読依頼を受諾してから3週間以内に最初の査読レポートを提出することとなっています。査読者は、査読スケジュールに遅延が予測される場合できるだけ早く編集部に連絡してください。
 著者は査読を希望する査読者、または除外してほしい査読者を投稿時に提示することができます。査読者の選定にはこれを考慮しますが、決定は編集委員長の裁量によります。

 査読者レポート(査読意見)
 査読者のコメントは原文のまま著者に送ります。ただし、査読者のコメントに不適切な言葉や機密情報、出版への推奨事項が含まれている場合、編集委員は査読者に相談することなく査読者のコメントを編集する権利を有します。

 掲載の決定について
 原稿が本誌の掲載要件を満たし、出版された際に本誌へ大きく貢献すると判断された場合、編集委員会は「静脈学」の掲載を決定します。 採択要件は以下のとおりです。
• 本誌の取り扱う領域内の内容であること。
• 新規性および独自性があること。
• 研究について的確で厳密な記述がされていること。
• 本誌の読者の関心が高い事項であること。
• 当該分野において重要な発見であること。
 原稿が本誌の採択要件を満たしていない場合、編集委員会は受付を中止することがあります。

 編集委員会の独立性
 日本静脈学会は、ジャーナルにおける全ての編集上の決定について編集委員会に完全かつ唯一の責任を認めています。同学会は、根本的な編集行程の破綻がある場合を除き、編集上の決定には関与しておりません。編集上の決定は、原稿の科学的な観点のみに基づいて行われ、本誌の他の利益とは完全に切り離されています。また著者の出版費用を支払う能力が、本誌への掲載採否には影響することはありません。

 異議申し立て
 編集上の判断に誤りがあると思われる場合、著者は編集委員会に異議を申し立てることができます。異議申し立ては、著者が査読者や編集委員の誤解や誤りについて詳細な証拠を提示した場合にのみ、検討されます。異議申し立てについては、編集委員長が出版倫理委員会(COPE)のガイドライン1)に従って、慎重に検討し判断、処理いたします。
1)  https://publicationethics.org/guidance/Guidelines

 査読における編集委員の守秘義務
 本誌は未発表原稿の機密性を保持し、編集委員は以下を遵守します。
・査読者からの合理的な要求がない限り、査読者の身元を開示しません。
・原稿やその内容について、原稿や査読に直接関与していない人と議論しません。
・原稿のデータや情報を自らの仕事や出版物に利用しません。
・自分自身や他の人の利益のため、あるいは個人や組織に不利益を与えるために、査読の過程で得られた情報を利用しません。

 エラータ(訂正のための発表)と撤回
 本誌は、出版された文献の公正性を維持することの重要性を認識しています。そのため、掲載された論文に誤りがあった場合、エラータの発行により訂正いたします。エラータには、著者の評判やジャーナル自体に重大な影響を与える誤りについての訂正を記述し、出版物の科学的な公正性を示します。掲載された論文の訂正を希望する著者は、原稿を担当した編集委員または編集委員会に、誤りの詳細と変更後の内容を連絡してください。共著者の間で訂正をめぐって意見が一致しない場合、編集委員長は編集委員会または外部の査読者に助言を求める場合があります。訂正が掲載された場合、反対意見のある著者については本文にその旨を記載します。
 掲載された論文が無効または信頼できない結果や結論を含んだ場合、他の場所で発表されていた場合、行動規範(研究倫理または出版倫理)を侵害している場合には、論文内容の撤回について検討します。論文内容について撤回を要求する個人は、懸念事項の詳細を編集委員会に連絡してください。編集委員長は該当する著者と連絡し調査対応します。この調査においては、編集委員長は編集委員会または外部査読者に助言を求める場合があります。撤回が公表された場合、反対意見のある著者については本文にその旨が記載されます。エラータまたは論文内容撤回を公表するかどうかの決定は、編集委員長の裁量で行います。

 編集委員が著者の場合の取り扱い
 編集長を含むジャーナル編集委員会のメンバーが原稿を投稿した場合、自身は当該論文の査読プロセスから除外され、原稿の詳細を閲覧することはできません。その上で、投稿した原稿は他の原稿と同様のプロセスで査読と編集上の決定が行われます。

 倫理違反の可能性がある場合の対応
 本誌は、倫理違反の申し立てがあった場合には、自誌の方針およびCOPEのガイドラインに従って対応します。

 査読者の守秘義務
 査読者は、その責任の一環として未発表原稿の機密性を常に保持いたします。また、査読者は原稿の査読依頼を受けることにより、以下を遵守することに同意したものと見なします。
・原稿の査読における自身の役割を明らかにしません。
・原稿の著者に身元を明かしません。
・査読に直接関与していない人と原稿やその内容について議論しません。
・編集委員会の許可を事前に得ることなく、第三者(ポスドクや博士課程の学生等)を査読に参加させません。
・原稿のデータや情報を自身の研究や出版物に利用しません。
・自分自身や他の人の利益のため、あるいは個人や組織に不利益を与えるために、査読の過程で得られた情報を利用しません。

 査読者の利益相反
 原稿の公平な評価に影響を及ぼす可能性のある状況によって、査読者に利益相反が生じることがあります。具体的には、著者と個人的または職業上の関係がある、著者と同じテーマまたは競合するテーマで研究をしている、研究やその出版物に金銭的な利害関係がある、以前のバージョンの原稿を見たことがある、等が含まれます。編集委員は査読依頼の際に利益相反の回避に努めますが、潜在的なバイアスを必ずしも特定できるとは限りません。査読者は利益相反がある場合には編集委員へ申告する必要があり、編集委員は申告に基づき査読者の変更を考慮します。

5.著作権、オープンアクセスと料金

 「静脈学」は完全オープンアクセスであり、クリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスを使用しています。このライセンスは、利用者が本誌に掲載された論文を無償かつ出版者や著者の事前承諾を得ることなく使用、再利用を許可するものです。CCライセンスの詳細を以下に示します。

 著作権とライセンシング
 著者は、自身の論文の著作権を全て日本静脈学会に譲渡する必要があります。その上で、本誌はクリエイティブ・コモンズCC BY-NC-ND(表示―非営利―改変不可) 4.0国際ライセンス2) に基づいて論文を出版します。 このライセンスは、適切なクレジットを表示する限りにおいて、改変されていない記事を非営利目的でのみ共有することを許可するものです。研究において助成を受けた場合、機関により特定のクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下で公開することが要求されることもありますので、著者は投稿する前に自身によって確認してください。
2) https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja

 投稿料
 本誌において、投稿料は発生いたしません。

 論文掲載料
 規定の頁数の範囲内の原稿には論文掲載料は必要ありませんが、規定の頁数を超える原稿については、指定された頁数を超えるごとに1項あたり11,000円(税込)の掲載料支払いが発生します。

6.原稿の投稿

 原稿は、本文、表、図、その他の資料を合わせて、静脈学編集事務局宛(jsp-edit@bunken.co.jp)にEメールで提出してください。それぞれのファイルフォーマットは以下を推奨します。
・本文 : Wordにて標準フォント(MS明朝、MSゴシックなど)を用いてください
・図  :Word、Excel、Powerpoint等
・写真 :JPEG、GIF、Tiff等
・表  :Excel

7.原稿の準備

 スタイル
 原稿本文は横書きA4判800字詰め(32字×25行、12ポイント程度)で作成し、ページ数および行番号を入れてください。日本語化した外国語はカタカナで記載してください。無用な外国語や日本語化した口語的外国語は避け、雑誌名、人名、その他和訳のない言葉は原語としてください。
 デバイス等の製品名を記載する場合は、論文中の初出時にメーカーを記載してください。TMや®を付記する必要はありません。
記載例)Zenith TX2 (Cook Medical Incorporated, Bloomington, IN)
⇒ 製品名(メーカー名、都市名、(州)、国名)
日本の製品の場合は、製品名(メーカー名、都道府県名)

 英語の水準
 図表および図表の説明文については英文で記載してください。英語を母国語としない著者は、英文抄録および図表の説明文について、投稿前に英語のネイティブスピーカーによるチェックを受けるか、英文校正サービスを利用することを推奨します。

 論文フォーマット
 原稿の最初のページには、以下の項目を順に記載します。
(1)原稿区分および,自主投稿・依頼原稿・座長推薦論文の別について
(2)題名
(3)著者氏名
(4)所属
(5)学会発表した場合は学会名、発表年、場所
(6)著者連絡先(別刷送付先として)
(7)研究の倫理的配慮について
(8)プレプリント(プレプリントとして公開されている原稿を投稿する場合、その旨とdoiを明記する)
本文の内容構成
(9)和文要約(400字以内)
(10)5語以内の索引用語
(11)英文抄録(題名、著者氏名、所属、キーワード 5語以内、抄録500語以内)
(12)本文(はじめに、対象と方法、結果、考察、結語、文献、図表説明文の順に記載します)
(13)図(写真)表(順にFig. 1,Fig. 2,Table 1,Table 2とし英文で記載します)

 タイトル(題名)
 タイトル(題名)は、論文の内容を簡潔かつ明確に示してください。タイトルには、関連分野で一般的に使用されているものを除き、略語を使用しないでください。

 著者
 著者全員のフルネームを記入してください。

 所属機関
 所属機関の名称(研究室、学部、研究所/大学、市区町村、県、国を含む)および住所を記入してください。異なる機関に所属している著者がいる場合、それぞれの住所を上付記号の数字を用いて示してください。所属先の変更等により著者の所属機関について新しい住所を記載する必要がある場合は、脚注に記載し、上付き記号(*や**など)で記載してください。

 著者連絡先(別刷送付先)
 別刷を希望する場合は、送付先の住所を記載してください。

 研究の倫理的配慮について
 論文内容が、倫理的配慮を必要とする研究か、必要としない研究(その理由について)か、についてタイトルページに記載してください。
 投稿の際、原著論文は倫理委員会(IRB)の承認を必要とします。症例報告は基本的にIRBの承認を必要としませんが、症例報告であっても通常の医療を超える医療行為(未承認・適用外使用,緊急対応含む)の場合にはIRBの承認を必要とします(初回緊急施行例に限り事後承認も認める)。IRBから承認を得ている場合は、論文内に必ずその旨を記載し、承認番号とともに明記してください。承認番号がない場合は承認書類のスキャンコピーを投稿時に提出してください。また、患者からインフォームドコンセントが得られている場合は、その旨を明記してください。

 抄録
 抄録は、論文の主旨を1つの段落で明確に表現し、扱う問題、実験のアプローチ、主な結果と所見、結論を含むものとします。抄録は、全ての原稿種別において400字以内で記述し、特定の略語の使用は避けてください。

 キーワード
 最大で5個のキーワードを記載してください。

 英文抄録
 上記抄録の項の記載の内容に沿い、500語以内の英語で記述してください。なお、本英文抄録には、題名、著者氏名、所属、日本語のキーワードに対応した英語のキーワードを含みます。

 序論(はじめに)
 序論では、論文の広範なレビューは含めず、読者が調査の目的や関連分野の他の研究との関係を理解できるように、十分な背景情報を提供してください。

 対象と方法
 方法の記述は簡潔にしてください。しかし実験においては、実験の追試が可能な程度の詳細情報が必要です。使用した化学物質、動物、微生物の株や装置、材料についてはその入手元を記載し、括弧内にその所在地(都市、国)を記載してください。実験に危険物や危険な手順が用いられている際は、厳守すべき詳細事項を記載してください。

 結果
 研究結果やデータ解析の結果を記載します。表や図(写真を含む)を用いてわかりやすく記載してください(下記表・図の項目参照)。表や図で示されたデータの説明は過剰にならないようにしてください。

 結語 / 考察
 結語または考察は簡潔にまとめ、結果の解釈を扱うものとしてください。新しいモデルや仮説は、研究から得られた結果から示唆される場合に限り提示できますが、実験結果の記述を繰り返す内容であってはなりません。

 謝辞
 研究に関する全ての助成元や協力者について完結にまとめて記載してください。

 参考文献
 文献は30以内とし、本文に引用された順に番号を付けて配列してください。著者名は3名までとし、4名以上のときは和文では「他」,英文では「et al」と記載します。
雑誌:著者名、タイトル、雑誌名、年号(西暦)、巻、初頁−終頁
単行本:著者名、書名、版数(または著者名、タイトル、書名、編者名)、発行地、年号、発行所、引用頁(初頁−終頁)
Web記事:著者名(機関名)、資料名、URL、参照日
添付文書:会社名,製品名添付文書,改訂年
プレプリント:著者名、年号(西暦)、タイトル、Jxiv、doi
誌名の略記については、邦文文献は日本医学図書館協会編「日本医学雑誌略名表」に、外国文献についてはIndex Medicusにしたがってください。

[例]
1) 坂田雅宏,脇田 昇,松本 倫,他:下肢静脈瘤結紮術後の重篤な急性肺塞栓症の1例.静脈学2003; 14: 297–301
2) Iwai T, Inoue Y, Umeda M, et al: Oral bacteria in the occluded arteries of patients with Buerger disease. J Vasc Surg 2005; 42: 107-115
3) 折井正博:硬化療法,6.下肢静脈瘤治療の実際.最新テクニック下肢静脈瘤の診療,岩井武尚,平井正文,折井正博編,東京,2008,中山書店,pp. 197-209
4) Bergan JJ, Ballard JI: Correction of superficial reflux. Atlas of endoscopic perforator vein surgery, Gloviczki P, Bergan JJ, eds, London, 1998, Springer-Verlag, pp. 98–103
5)日本医療安全調査機構:急性肺血栓塞栓症に係る死亡事例の分析.https://www.medsafe.or.jp/uploads/uploads/files/teigen-02.pdf(参照 2019-11-10) *欧文の場合は,(accessed 2019-11-10)
6)東京田辺製薬株式会社,注射用サイメリンインタビューフォーム,1996
7)Kagaku K, Gijutsu S, Kikou S, et al:  2022. JST starts operation of preprint server Jxiv. Jxiv, doi: https://xxxxxxx
*引用上の注意
1)他の記事から引用する場合、間接引用・直接引用問わず、必ず出典を明記してください。
2)どうしても直接引用する必要がある場合は、「必要最低限の分量」を「原文のまま」「自分の本文と引用部分をカギ括弧やインデント等で明確に区別する」こと。

 表
 表は標準的なフォント(MS明朝,MSゴシックなど)を用いたExcelでの作成を推奨します。表には英語とアラビア数字を用いて通し番号をつけてください(Table 1、Table 2など)。各表にはタイトルを付け、説明資料や脚注は表の下に配置し、a)やb)のように上付き文字で指定すること。測定単位は、列の上部に数値を含めて記載。表に示したデータを得るために使用した実験条件の詳細な説明は関連する他のセクションに含め、表の説明文中には記載しないでください。

 図
 図はWord,Excel,PowerPoint等で作成し,写真は目的の所見が十分に確認できる解像度のデータ(JPEGなど)としてください。図には、線画、写真、チャート、グラフなどが含まれます。写真の倍率は凡例に示すか、写真に写っている目盛で示してください。図にはアラビア数字で通し番号をつけ(Fig.1、Fig.2など)、それぞれの図には短いタイトルをつけてください。図の説明は別のシートにまとめ、図の理解に足りる解説を記載してください。「対象と方法」「結果」などの他のセクションで記載されている内容との重複は避けてください。オンライン掲載のカラー図表は無料です。

8.採択された原稿

 採択された原稿は、出版前に本誌の編集事務局によって校正と組版が実施され、随時オンラインで発行されます。採択された原稿に関する連絡のすべては、編集事務局と責任著者との間で行われます。

 校正
 組版PDF化した原稿の校正は責任著者に依頼いたしますので、著者は1週間以内に検閲して編集事務局に返送してください。校正の段階では組版のミスや誤字・脱字に対する修正のみが許されますが、過度の変更は認められません。著者校正は1回のみといたします。

 別刷り
 別刷は希望者の注文とし,実費は著者の負担となります。別刷の場合、図表の白黒掲載は無料ですが、カラー掲載を希望する場合著者の実費負担となります。価格は下記の通りです。

【別刷価格(税込)】

1~30部31~50部51~100部101~150部151~200部201~300部
¥33,000¥35,200¥37,400¥39,600¥41,800¥44,000

【カラー印刷価格(税込)】

1頁あたり ¥22,000

問い合わせ先

編集事務局/編集委員長宛のお問い合わせは、下記へご連絡ください。
〒162-0801 東京都新宿区山吹町332-6
パブリッシングセンター(株)国際文献社内
「静脈学」編集事務局
E-mail:jsp-edit@bunken.co.jp
TEL:03-6824-9363 FAX:03-5206-5332

[2023年7月5日改定]